米国ERP事情の総括的調査報告(2001年度版)
〜附:特別レポート「米国フォーチュン1000社ERP導入状況分析」〜
 ◆ 紹 介
タイトル: 米国ERP事情の総括的調査報告(2001年度版)
資料NO.: ERP-6004-0
著者: ERP研究推進フォーラム・情報サービスグループ
発行: ERP研究推進フォーラム
発行日: 平成13年11月(初版)
販売価格: 一般価格 30,000円(税込)
会員特別価格 10,000円(税込)
※送料は別途ご負担いただきます。
特記事項: 店頭では販売致しておりません。
購入のお申込みは、下記で承ります。

ERP研究推進フォーラム
  【担当】高橋 和久
  【電話】03-5787-8103
  【FAX】03-3410-0064

購入申込: こちらから購入申込みができます。
特記事項 附:特別レポート「米国フォーチュン1000社ERP導入状況分析」
 ◆ 概要
 本調査は米国における動向を多面的に掴むために、「ユーザ」「ベンダー」「市場環境」の各方面に焦点をあて2001年3月〜8月の間に米国ERP事情の総括的調査を実施。
 また米国トップ企業における実態把握のため「フォーチュン1000社ERP導入状況」の調査とその分析を行いました。各企業にて導入しているERP(モジュールは判明したものを記載)リストも収録してあります。(参考例は下記要約を参照)

 日本に先行しているといわれる米国ERP事情及びその拡張されたアプリケーションの状況を多面的に把握し、わが国におけるERPの環境変化の先読みを行うための調査情報として活用していただければ幸いです。
 ◆ 目次
米国ERP事情の総括的調査報告

米国ERP事情の総括的調査報告(要約) 1
米国フォーチュン1000社ERP導入状況分析(要約) 4
トレンド分析
レポート1:エクステンドERP:米国企業に見られる最新事例7
レポート2:Eビジネス時代のERP戦略29
レポート3:ERP市場分析-ユーザ層拡大、ERP機能強化に貢献する中堅ベンダー49
特別レポート
米国フォーチュン1000社ERP導入状況分析73
(参考)Washington | CORE 社プロフィル

 ◆ 要約要旨
エクステンドERP:米国企業に見られる最新事例

(背景)1990年前半、米国でおきたERP導入ラッシュは、その後「E-ビジネス」という新しいトレンドにおされ、現在米国企業の多くはERPより「E−ビジネス」に重点を置いたIT投資を行う傾向にある。「E-ビジネス」を推進するためのシステムはERPなどの基幹システムをバックボーンとして構築される場合が多い。顧客は新ERPシステムを利用する事を考え、ベンダーは売上げ増大のための付加価値を進めている。
今後企業アプリケーションをリードするものとして、ナリッジマネジメント、CRM,e-コマース等が考慮され、ERPベンダーもこれら分野を視野に入れ機能拡充を進めている。
例を云えば、PeopleSoftがCRMベンダーのVantiveを買収し、ECプラットフォームベンダーであるCommerce Oneに投資した。MySAP.comは本質的にはSAPのERPシステムをベースにしたナリッジマネジメント・ソリューションである。

(要旨)エクステンドERP:(拡張されたERP)の概念:
サプライチェーン・マネジメント(SCM)、顧客関係管理(CRM)、Eコマースといった様々な業務ソフトウェアを連携、全ての機能をERPの延長(ERPをバックボーン)として統合するものである。
この「エクステンドERP」という新しい概念のもと、それを推進している事例を分析する。
  • 本レポートで取り上げた米国3事例
    1. シスコシステムズ・・Oracle ERPを中心に、Siebel(販売),Clarify(コールセンター)、PeopleSoft(人事)等を組み合わせたベストオブブリード(BOB)アプローチをコァに顧客(インターネット)、取引先(エクストラネット)、社内(イントラネット)での利用を実施
    2. コンパックコンピューター・・SAPをコァにSiebel(CRM)を加え顧客、再販業者、サプライヤーをIPベースでリンクしている。
    3. リズ・クレイボーン:DKNY・・Oracle ERPをコァにJDエドワーズ(財務)、Richter(販売管理)、Interpid(意思決定支援)、McHugh(倉庫管理)パッケージを連携させ社内外ネットワークを構築 併せ、導入に至る経緯、戦略、メリットとエクステンドERPの構造等も調査分析される。
  • 米国にみるエクステンドERP導入のサクセスポイントとしての総括としては以下がキーポイントである。
    1. 明確なビジネス戦略・・・IT戦略と連携
    2. IPでインフラ基盤整備・・・ネトワークのオープンスタンダード化でシステム統合
    3. WEBアプリケーションで外部連携・・・市場への対応。外部展開
Eビジネス時代のERP戦略

(背景)E-ビジネスとエクステンドERP登場の背景。
いままでは社内でのみ使用していたERPデータを、取引先や顧客と共有する必要性がたかまってきた。ERPを導入して社内業務の効率化のみを行う時代は終わりを告げ、サプライヤー、顧客とのスムーズな情報交換体制が不可欠になった。インターネット技術を戦略的に活用することで、競争力の強化、収益増加を目指す「E-ビジネス」時代に突入した。
ここに、Eビジネスの推進と共にエクステンドERPが企業にとってもベンダーにとっても不可欠になっている。

(要旨)
Eビジネス時代のERP戦略をエクステンドERPのベースにて 1.ERPとの違い 2.ユーザー企業の戦略 3.構築アプローチ 4.ERPとSCM/CRMとの統合 5.各ERPベンダーの動向等から、多面的に調査分析する。
一部紹介すると;
エクステンドERPの特徴
ERPとエクステンドERPの違い
  ERP XRP
役割 社内のみ 取引先、顧客を含めたバリューチェーン全体
対象業務 製造、流通 全業務
機能 業種に関係なく共通 業種ごとにカスタマイズ
プロセス 社内プロセスのみ 企業間プロセス対応
アーキテクチャ 巨大、スタンドアローン 容易なインテグレーション
データ 社内の幹部のみアクセス可 取引先もアクセス可
エクステンドERP登場の背景もマクロな面でみると以下が挙げられる
  1. 合理化・効率化利用→戦略利用へ(e-ビジネスによる競争の激化)
  2. スタンドアローン型(社内)利用→コラボレーション(取引先・顧客とデータ共有)
    ・情報のクローズ性→Open性(ネットワーク技術の進歩)
  3. ERP売上の鈍化(大企業で一巡・中小企業の資金不足)
  4. ERPと外部システムの統合を促す技術の発達(インターネット・WEBベースアクセス)
その他利用方法の拡大、エクステンドERPの傾向として
  1. データの技術的な制限利用・・経営層から全社員・外部ユーザへの拡大
  2. ERPの売上低迷による新たな収益源の確保(ERPベンダー)
  3. システム間の統合技術の発展
等があげられる

ERP市場分析-ユーザ層拡大、ERP機能強化に貢献する中堅ベンダー

(背景) 米国ERP市場においては、ERPの利用は大企業だけでなく、中小企業*やニッチ産業においても幅広く浸透している。大手ベンダーは、SCM,CRM,E-コマースといったEビジネス機能など、ERPを強化する機能が数多く統合されるようになっている。特に最近ではEビジネス機能に限らず、さらに新たな機能をERPに追加していこうという動きもみえる。米国において、このようなERPユーザー層の拡大、ERPへの新機能追加といったトレンドに貢献しているのは、大型ベンダーだけではなく、中小企業やニッチ産業、ERP追加機能などに専門性をもつ、中堅ベンダーと呼ばれる企業群があげられる。
注)中小企業と報告されているが、準大手規模の企業である。

(要旨) 大手ベンダーが、大企業で一巡したERP単体利用からエクステンドERPに拡大させる商品展開を図っているのに対し、中堅ベンダーは、専門性の高いソリューションや機能をもったERPを提供したり、あるいはERPの補強機能を提供している。これら中堅ベンダーを報告する。

中堅ベンダーを構成するベンダーを(1)ミドマーケットベンダーと(2) ニッチベンダーと表現し、その特徴としては
  1. ミドマーケットベンダー:特に中小企業*や個別産業など、ミッドマーケット向けにERPを提供しているベンダーでありその特徴は
    1. 中小企業やニッチ産業に関して高い専門性をもっている
    2. 導入コストをかけることができない中小企業に導入が簡単なソルーションを提供
    3. 他の中堅ベンダーとの提携を通じ、機能強化した、総合的ERPソルーションを提供 換言すれば、
    • プログラム言語がシンプルで、個別のモジュール毎に導入可能(カスタマイズが少ない)
    • 当初は中小企業・特定の産業に注目したソフトウェアからERPへ発展したもの 例としてIFS:施設保守点検ソフトウエアからERPへ
    • 積極提携での相互補完機・サポート・クロス販売等の推進
  2. ニッチベンダー:ERPを自ら開発するのではなく、ERP自体の提供はしていないが、従来のERPを補強するような、ERPとの互換性を持つソフトウェア・ミドルウェアを開発し提供するベンダーであり、通常のERPベンダーが持たないような追加機能を提供している。
    例えば:
    1. SAP利用のモンサント社(プロセス産業:化学)では、アシペン社のユニークな製造プロセスソリューション(製造プロセスにおける情報を収集しERP/SCMに提供しSAPに統合させている。
    2. SAPのパートナーであるアバコ社は自動認識データ収集機能やワイヤレス機能を利用してERPにデータを入力させ、製造・配送・倉庫・販売の分野で活用可能にさせている(工場フロアからのk情報を再入力することなく、リアルタイムに提供)

特別レポート
 米国フォーチュン1000社導入状況分析

米国におけるERPの導入状況を把握する。大規模企業(フォーチュン1000)を対象に、売上、業種、適用業務、パッケージ別などの観点から導入実態を検証し、日本におけるERP研究に役立てるために本調査を実施した。昨年に引き続き第二回目の継続調査となる。

=調査概要は下記である=
  1. 調査項目
    1.大規模企業(米国フォーチュン1000社対象)におけるERP導入状況の定量分析
    市場調査データと独自調査をもとに、大企業における導入比率を算出する。
    ―売上規模別
    ―業種別
    ―適用業務別(会計、生産、販売、物流、人事、経営管理、その他業務)
    ―パッケージ別<複数ベンダー、Best of Breedケースを含む>

  2. 調査方法 企業へのインタビュー、エキスパートへのヒアリング、セミナーなどでの情報収集などに加え、ウェブ・業界雑誌などの文献調査をもとにした調査。

  3. キーファインディング(フォーチュン1000分析)
    1. 2001年度調査では、フォーチュン1000にランクされている企業1000社のうち291社においてERPの使用が確認できた。分析はこの291社が本レポートの対象である。なお、2000年度の調査では、使用確認ができたのは249社であった。(普及率が25%→29%)になっている。参考までに情報センター(現在は情報サービスグループーが実施した日本のERP導入率は11.3%:2000年→14.8%:2001年であった:注)企業規模はトップ大企業だけではない:ERPフォーラムより本報告書は既に発行済みです)
    2. フォーチュン1000のランク別にERPを使用している企業を見ると、フォーチュン50で76%(昨年は70%:以下同)、フォーチュン100で74%(68%)と最大手企業では約4分の3の企業がERPを使用している。
    3. ERP使用企業をベンダー別に見ると、SAPの利用が149社(2000年:115社・・以下同)であり、それに続きPeopleSoftの83社(61社)、Oracleの82社(46社)、JDエドワーズの41社(38社)、BaaNの39社(48社)と続く。
    4. ERPユーザ企業の間でもっとも人気のあるモジュールはSCM:77ユーザ(73ユーザ:2000年)、この他、財務:65ユーザ(46)、CRM:59ユーザ(56)、人事、調達にも人気が集まっている。
    5. ERPユーザ企業を業種別に見ると、食品、化学薬品、自動車などがトップ業種となっている、しかし一方でガス・電気などの公共事業や、コンピュータ・書籍などの専門販売業、銀行、金融業などのサービス業が大刀している
    6. ERPベンダーの業種別導入状況を見ると、SAP、BaaN、JDエドワーズが製造業に強いのに対し、PeopleSoft、Oracleはサービス業でも、ユーザを多く獲得している。

グラフ及び表サンプル
フォーチュン1000社分析

フォーチュン1000ランク別に見たERP導入率


=参考= (フォーチュン1000レポート内表サンプル)  新たに異なるベンダーを採用した企業一覧
企業名 業種 フォーチュン 1000 ランク 従来利用しているベンダー 従来利用しているモジュール 新たに追加したベンダー 新たなモジュール
Applied Materials Scientific, Photo, Control Equipment 196 SAP, Oracle Manufacturing (O), Logistics (O), SCM PeopleSoft HR
Cisco Systems Network & Other Communication Equipment 107 JD Edwards, SAP Sales Oracle Financial, Manufacturing, SCM, Management
Coca-Cola Beverages 93 Baan Logistics SAP Financial, Management
Hewlett-Packard Computers & Office Equipment 19 Baan, SAP CRM (S), SCM (S), Procurement (S) PeopleSoft Unknown
J.C. Penney General Merchandisers 43 Oracle Logistics PeopleSoft HR
Kellogg's Network & Other Communication Equipment 28 Baan, SAP, JD Edwards, Peoplesoft Procurement (S), SCM(S) Oracle Financial(O), Manufacturing(O)
Lucent Technologies Consumer Food Products 269 Oracle Logistics SAP CRM (S), SCM (S)
Nextel Communications Telecommunications 311 Oracle Unknown PeopleSoft CRM
Proctor & Gamble Soaps, Cosmetics 31 SAP SCM Oracle CRM
Qualcomm Network & Other Communication Equipment 500 PeopleSoft Manufacturing, Logistics, Finance Oracle Financial, SCM, Manufacturing, Procurement
Sears Roebuck General Merchandisers 29 PeopleSoft Finance Oracle Procurement
ERP研究フォーラム執筆・書籍情報に戻る