「e−ビジネス」の主治医(ITコーディネータ)
 ◆ 紹 介
タイトル: 「e−ビジネス」の主治医
発行: プレジデント社
発行日: 平成14(2002)年9月22日(第1版1刷)
 ◆ 出版に当たって(執筆者より)

「e−ビジネスの主治医」の出版に当って
―――ITコーディネータの役割と使命―――


 ITと経営に関する専門家を「e−ビジネスの主治医」として経営の舵取りをする時代がやってきた。
個人が健康の維持・管理のために信頼の置ける主治医を持つことが、極めて大切なことは、誰もが認める所であるが、主治医と言うからには、息の長い付き合いの中でよく気脈が通じていて、こちらの体のことは何もかも知悉してくれている必要がある。
 企業経営のIT活用においても「ITコーディネータ」という新しい資格制度が誕生し、今や中堅・中小企業にも長く待望されてきたその道の主治医が容易に確保できるようになった。
今回、この「ITコーディネータ」制度の構想立案に直接関わってきたERP研究推進フォーラムの関係者により「e−ビジネスの主治医」が出版(プレジデント社)された。
中堅・中小企業の経営者のみならずITコーディネータの方々、さらにこれからITコーディネータを目指す人達にも是非ご一読願い、「ITコーディネータの役割と使命」に関する理解の一助としていただくとともにこの制度が広く世の中に普及、発展していくことを念願するものである。

 以下に本書の概要を紹介する。

1. ITコーディネータ制度の必要性
 その背景として本人が意識しているか否かは別として、中堅・中小企業の経営者は、新聞や雑誌でIT(情報通信技術)という言葉を目にするたびにプレッシャーを感じ、焦りを覚えている。なぜなら、情報化の必要性や重要性については認識しているものの、実務が多忙のために最新の動向をフォローしきれていないからである。ITベンダー(ハードやソフトのメーカー)はいろいろな提案をしてくるが、実際にはどの情報、誰の情報を信頼していいのか分からないし、優劣を比較するための分かりやすい情報や客観的な情報を入手する方法もないのが現実であろう。
 そうした経営者の悩みを解決してくれるのが、中堅・中小企業の戦略的情報化投資を支援するITコーディネータ制度である。

2. 主治医であることの意味
 ITや経営についての専門家であるITコーディネータは、第三者の立場で外部にいながら、情報化投資を考えている経営者の良きアドヴァイザーであり、コンサルタントでもある。経営者にとってITコーディネータとは、必要なときは何時でも、何処ででも長期にわたり支援できるIT化のホームドクター、即ち主治医でなければならない。

3.重要な経営者の役割
意外と忘れ勝ちなことは経営者の役割である。
 経営者は先ず自ら、IT化の必要性・経営的価値への認識をすること、情報化投資の意思決定に際しての重要な役割を果たすこと、そしてITコーディネータに対する理解を深め、協調していくことの重要性等を記述している。

4.ITコーディネータの市場価値
 現状ではユーザー企業経営者がITコーディネータに対してどのような認識を抱いているか。その結果からITコーディネータの市場価値をどのように評価できるかを分析している。そしてこれらの結果とその他諸要件を加味して、ITコーディネータの適正要員規模(但し製造業に限定)を予測している。

 これらのポイントに力点を置き、できる限り平易に記述するように留意したが、どうしても制度創設時の初心の思いが強く投影され、それがまた本書の特質になっている。
 ITコーディネータ制度は発足して間が無く、真の価値評価はこれからと言ってよいが、その成否が将来の中堅・中小企業の、さらには日本経済の活性化に繋がることを銘記しておきたい。
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