■メールマガジン・バックナンバー




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆◆◆ ERP・フォーラム・ニュース <第61号> 2004.08.04 ◆◆◆
 Forum Eyes『2004年度「欧州次世代ERP最新市場視察」に参加して』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 ===============================================================
  「ERP研究推進フォーラム」は、ERPとそれを取巻く流動的な諸問
  題をトータルに調査・研究し、課題解決のための活動に取り組んでいる、
  日本で唯一の団体です。
 ===============================================================

 ◇ERP研究推進フォーラムでは、ERP研究推進フォーラムの会員の皆様
  と当フォーラムのセミナーなどに参加された方々やERPに興味をもたれ
  ておられる方々、およびフォーラムメンバーと何らかのかかわりある方々
  等に「ERP・フォーラム・ニュース」を配信させていただいております。
  原則毎隔週水曜日に配信をいたします。

 ◇配信の希望、中止、再開、ご意見、問い合わせなどの方法については、文
  末のお問い合わせのご案内をご参照お願いいたします。このダイジェスト
  記事の全文は下記「ERP研究推進フォーラム」のホームページでご覧に
  なれます。
  http://www.erp.jp/
 ◇メールマガジン・バックナンバーは
  http://www.erp.jp/center/ml/index.html

┏━▼ 目 次 ▼━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 01:フォーラム・アイ
    ■『2004年度「欧州次世代ERP最新市場視察」に参加して』

 02:フォーラム・トピックス
    ■第1回「成功するERP導入プロジェクトマネジメント」研修
     9月13日(月)〜9月14日(火)

 03:最新ホームページより
    ■IT投資マネジメントツール「e−Judge Plan」
     ライセンス企業の募集とアセッサ研修のご案内
    ■企業改革に向けた「IT化経営支援ツール」(e−BAT)
     研修(21回)のご案内
    ■会員からのお知らせ
     ●【システムズユニオン株式会社 からのお知らせ】

 04:書籍紹介『NTTドコモ リアルタイム・マネジメントへの挑戦』

 05:その他
    ★★新刊発行のお知らせ
    (ERP研究推進フォーラム&日経BPコンサルティング)★★
     ◎2004『ユーザーの賢いIT投資動向とERP市場の実態』
      国内企業の企業アプリケーション・システムの導入状況に関する
      調査(2004.06発売)

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
01:フォーラム・アイ
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

■『2004年度「欧州次世代ERP最新市場視察」に参加して』

ERP研究推進フォーラムでは、毎年欧米の次世代ERPの先進企業を訪問す
る視察行事を行っているが、今回6月2日から11日間、総勢10名の調査団
を組織し、7つのヨーロッパ企業、自治体の訪問調査を行ってきた。今までの
調査においても刺激を受けることが多かったと聞いているが、特に今回の調査
においては、日本と比べてその進捗のすごさに驚くとともに、その底流にある
業務の「標準化」「効率化」を推進することで企業や行政として競争に打ち勝
とうという強い意志は大変印象深く、今後のERP推進活動に大きく生かせる
と感じた。その概要を簡単に報告したい。

(1)Group4 Falck a.s.(チェコ:プラハ)
 (業種)セキュリティサービス
  急激な事業の拡大に対応するため、業務の標準化の手段としてERPを導
  入。社長以下全社にわたる事業変革の強い意志が成功の要因である。

(2)is:energy(チェコ:プラハ)
 (業種)エネルギー会社向けITプロバイダー
  EU統合、自由化をふまえ総コストの削減、特にITコストの削減、さら
  にはIT活用による業務の効率化なくしてエネルギー事業者として生き残
  れないとの認識でトップの強い意志で強力に推進し、大きな成果を上げて
  いる。

(3)OLIMPUS−Europe(ドイツ:ハンブルグ)
 (業種)光学機器販売
  EU統合をきっかけとして、各国の代理店を含んだ業務の共通化が最大の
  課題であり、ERP導入によりその基盤を構築することができている。ま
  たそれを共通言語として業務の合理化効率化を推進している。

(4)KIMAL(イギリス:Uxbridge)
 (業種)医療品、健康維持用品製造販売
  ビジネスの急激な拡大に対応して、業務の共通化標準化に積極的に取り組
  み、その不可欠な要素としてERPの導入が推進されている。その活用に
  より、かなり大きかったと思われる業務の見直しを一斉に実施できた。

(5)Hull City Council(イギリス:Kingston)
 (業種)行政
  行政でありながら、CRMやERPを積極的に導入し、それを手段として、
  市民サービスの格段の向上、業務の効率化、透明性の拡大を推進している
  ことは脅威ですらある。民間会社でもここまでの推進は困難ではないかと
  思わせる程そのレベルは高い。
  コールセンターでは、競って電話をとって対応しており、それを受ける業
  務処理も効率的に推進している。

(6)TAKASAGO(フランス:パリ)
 (業種)香料(フレグランス、フレーバー)製造販売
  顧客へのレスポンス向上などに顕著な効果が出ているとみられる。中堅企
  業の事例。

(7)Telemarket.fr(フランス:パリ)
 (業種)日用品、食料品の通信販売
  有名デパートの子会社であることもありまだ大きな成果を出すところまで
  はいっていない。しかし、ERPを導入することで、企業の成長に対応し
  て拡張可能な形態を目指している。中堅企業の事例。

調査詳細につきましては、現在とりまとめ中の報告レポートをご期待ください。
終わりに、今回の視察に当り、SAP,オラクル、IFS,インテンシア各社
から有益なユーザーをご紹介いただき、大変有意義な視察ができたことに、厚
く御礼を申し上げます。

    株式会社経営資源システム研究所 森 正治(mori@shigenken.com)


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
02:フォーラム・トピックス
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏
┏
┏ ■ 第1回「成功するERP導入プロジェクトマネジメント」研修 ■
┏
┏        ■ 9月13日(月)〜9月14日(火) ■   
┏
┏    http://www.erp.jp/kensyu/ki040913/ki040913.html
┏

ERP導入プロジェクトは、企業にとって極めて重要事項であるが、そのプロ
ジェクトを成功させることは非常に難しいと言われています。これまでの多く
の導入事例においても、スケジュールの遅延やコストの予算オーバー等々を含
めると、実に70%以上のERP導入プロジェクトが失敗に終わっているとさ
れています。

この難しいERP導入プロジェクトを成功させるためには、ERP導入のプロ
ジェクトマネジメントが決め手となりますが、これまでは、どのようにプロジ
ェクトマネジメントを進めたら良いのか、指針となる普遍的な方法論の基盤が
確立されてきませんでした。

そこでERP研究推進フォーラムでは、これらの課題を解決し真のERP導入
の成功確率を高めるために、「成功するERP導入のプロジェクトマネジメン
ト」という教材を作成し、この教材に基づいた研修会を企画いたしました。効
率的・効果的なERP導入のためにも、是非この研修会にご参加いただき、真
のERP導入にお役に立てていただくことを願っております。

皆様の奮ってのご参加をお待ちしております。

【講師】
 ・(株)ビジネスプロセスウェア     代表取締役社長 坂 和磨 氏

 ・日本アイビーエム・ビジネス・ソリューション(株)
                                     代表取締役社長 伊藤 重光 氏

 ・(株)リアルパートナーズ
         プロジェクト2チーム・チームリーダー 佐々木 真司 氏

 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

  詳細情報は、ホームページへ
  http://www.erp.jp/kensyu/ki040913/ki040913.html
  ホームページから申込みができます


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
03:最新ホームページより
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

■IT投資マネジメントツール「e−Judge Plan」
 ライセンス企業の募集とアセッサ研修のご案内

  開催日時;2004.9.2(木)〜9.3(金)9:00〜18:00
  会  場;グランパークタワー ハイツ棟2階 ハイツ棟会議室

  http://www.erp.jp/kensyu/kj040902/kj040902.html

ERP研究推進フォーラムでは、バランス・スコアカードの考えに基づいて、
経営に対する総合的な見地から情報化投資の効果を推定するツール「e−Ju
dge」の開発を、パートナー企業のご協力を得て完成いたしました。情報化
投資を行うプロセスの前段階で、企業の戦略やIT化の現状の把握を行い、企
業が戦略的にIT化を進めるべき分野とそのソリューション、効果を推定する
「e−Judge Plan」の普及促進に努めております。

「e−Judge Plan」はSI企業様に使用ライセンスを得ていただい
た上でご利用いただきます。また、e−Judge Planのご使用にあた
っては、必要な研修を受講していただきます。この認定研修を受講し終了した
方々を、アセッサと呼んでおります。このたび、第9回目のアセッサ研修コー
スを開催いたすことになりました。

SI企業にとりまして、e−Judge Planはe−ビジネス化のコンサ
ルティング業務効率化のために役立つIT投資マネジメントツールです。エン
ドユーザ企業に対して、経営戦略の立案支援、戦略情報化の企画支援、IT投
資効果の評価提案を行うSI企業様には、有効なツールと考えます。
e−Judge Planの利用とアセッサ研修の受講をご検討ください。

 「e−Judge」紹介のホームページ(http://e-judge.erp.jp/)
 を開設していますのでご利用下さい。

 ===============================================================

■企業改革に向けた「IT化経営支援ツール」(e−BAT)研修(21回)
 のご案内

  開催日時;2004年9月2日(木)〜9月3日(金)9時30分〜18時00分
  会  場;「センチュリー三田ビル 会議室D」 TEL:03-5476-5550

  http://www.erp.jp/kensyu/ke040902/ke040902.html

「e−BAT(e-Business Assessment Tool)」は、コンサルティングや営
業活動の入り口で、お客様の抱える課題、要望を短時間で整理して、課題・要
望を解決するソリューションが「何か?」を絞り込むことが出来るツールです。
企業はIT投資による経営改善を検討する際の初期段階において、環境認識や
優先的に取り組むべき課題に関し、経営幹部によるコンセンサスを得る事が出
来ます。

「e−BAT」は、開発者との契約により、『ファシリテータ』と呼ばれる有
資格者が、お客様企業を手助けしながら使用することが条件になっております。

当フォーラムでは、2002年5月より公募によるファシリテータの資格取得
教育を行っており、現在までに約250名の方に受講いただいております。

IT化のコンサルティング業務効率向上ツールをご検討中の皆様や、新たにI
T化のコンサルタントの育成をご検討中の企業の皆様は、是非ご参加下さい。

 *受講料ならびにツール使用料について見直しを行い、今年度からより多く
  の方々に利活用いただけるように、4月より大幅引き下げを行いました。

 「e−BAT」紹介のホームページ(http://www.erp.gr.jp/e-bat/)
 を開設していますのでご利用下さい。

 当コースはITコーディネータ協会認定(認定番号ITCC-CP010310)コース
 です。【本コースにより、ITコーディネータの資格維持・更新に必要な知
 識ポイント(知識研修)の対象学習時間16時間分(4ポイント)が与えら
 れます。】

 ===============================================================

■会員からのお知らせ http://www.erp.jp/notice/index.html

 ●【システムズユニオン株式会社 からのお知らせ】(04.07.23up)
  ○「中国進出企業のためのグローバル会計セミナー」
     【開催日時】8月26日(木)14:00〜16:00
     【開催場所】赤坂・ASGマネジメント株式会社 会議室
     【参加費】 無料(事前登録制)
   http://www.systemsunion.co.jp/news/event.html#show6

  ○「海外におけるビジネスフローと
    SunSystemsFinancialsの活用」セミナー
     【開催日時】9月15日(水)14:00〜17:00
     【開催場所】永田町・都道府県会館 4階 403会議室
     【参加費】 無料(事前登録制)
   http://www.systemsunion.co.jp/news/event.html#show4

  ○「経営戦略の評価:業績管理指標の設定と投資の経済性計算」セミナー
     【開催日時】9月16日(木)14:00〜17:00
     【開催場所】永田町・都道府県会館 4階 403会議室
     【参加費】 無料(事前登録制)
   http://www.systemsunion.co.jp/news/event.html#show2


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
04:書籍紹介
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

■『NTTドコモ リアルタイム・マネジメントへの挑戦』
 経営システム研究会編 日刊工業新聞社(2004年4月発行)1400円

ITの本質的な目的は「スピード」と「透明性」にあると言う。スピードの究
極的な姿は「リアルタイム」、透明性の究極は全てが「ガラス張り」になるこ
とだが、これを見事に実現した稀有なケースが本書のテーマである。

NTTドコモが全社業務を統合した基幹情報システム「DREAMS(ドリー
ムス)」を2002年4月にリリースした。このシステムの前身「ALADI
N(アラジン)」で培ったリアルタイム・マネジメントを全社に適用しようと
するものだ。本書は、ドリームスの誕生経緯、開発の苦労、定着化や事後評価
への取組みなどをリポートする。

この「アラジン」の開発経緯を取上げた「NTTドコモ 強さの秘密」(19
98年11月発刊)についても、この書籍紹介コーナーで取上げた(37号)
が、プロジェクトリーダーとして本書にたびたび登場する西川清二氏(現・情
報システム部長)に、ERPフォーラムで講演いただいたことがある。「ER
PによらないERPの開発」というテーマで「アラジン」についてお話いただ
いたが、大きな反響を呼んだ。この時から次期システムについて言及されてい
たが、今回その全貌が明らかになったのである。

さて、このドリームスは、アラジンが終わったあとの社長の一言「次は何をし
てくれるんだ」から始まったと言う。このエピソードに見られるように、シス
テム開発過程でも終始経営トップの強い関心と支持が得られていることが、シ
ステム成功の大きな要因になっている。

システムの特徴は、「先行データ」という概念。例えば、物品購入の承認を受
け、発注の時点で、支払い日と支払額はほぼ確定する。この予測値を使うよう
にすれば、実績の確定を待たずに経営上の判断はリアルタイムに出来るという
ことだ。

もう一つの特徴は、現場の入力負荷を軽減し、かつ業務フローとデータフロー
を自然な形で同期させるフロントエンドツールだろう。このため、「スケジュ
ーラ」と「ワークフロー」に着目した。これらの機能は、当然「リアルタイム
・マネジメント」にも大きな武器になる。また、ここでの正確なデータが、シ
ステム導入後の効果測定でも定量効果の算定に大きくものをいうのである。

ドリームスはUNIXサーバ49台、ウィンドウズサーバ361台、クライア
ント数約4万台という構成で、オンラインで450万トランザクション/日を
処理するという世界最大級のオープン系基幹業務システムだ。このサーバの一
部を提供したサン・マイクロシステムズのCEOスコット・マクネリーは、ド
リームスのコンセプトと機能の説明を受けて、「世界のどこを探してもこのよ
うな例は存在しない。このようなシステムを実現できたことは全くもって驚き
で、開発したドコモに敬意を表する」と語ったという。

システムのもう一つの狙いは、「経理業務の改革と管理会計の確立」である。
このコンセプトに関わる本質的な考え方の違いがあり、主管である財務部と情
報システム部の間で壮絶なバトルが繰り広げられた。その他、旧来の仕事の仕
方にこだわる各部署と激論を交わしながら開発が進められた。

このシステムはドコモグループ37社を巻き込み、基幹業務を全て網羅した文
字通りの「ERPシステム」であるが、ERPパッケージは採用していない。
その理由を「端的にいって、(既存の)ERPパッケージでは、自分たちの考
えるリアルタイム・マネジメントは実現できないから」とする。多くのERP
パッケージは、システムにデータが投入されたあとで、「リアルタイム」にデ
ータ統合がはかれるという実績主義がベースだ。ドコモのいう「先行データ」
をサポートする機能、つまり業務の実施(債権、債務の発生)とデータ入力を
一致させることができないという。

システムは稼動したが、最初の課題は定着率が悪いことであった。稼動後4ヶ
月の調査ではこれが29.4%に過ぎなかったと言う。これを70%台にする
ために新たにプロジェクトが組まれ、改善要望の多い機能の開発、業務マニュ
アルの整備や研修の実施で理解を徹底させる等の施策を進めた。また、強制力
の不足をカバーするために、経営企画部の提案を受け、アカウンタビリティー
を明確にする。即ち、ドリームスの出力数字に対する責任の所在を明確にしよ
うとしたのである。これにより、データの信頼性向上とデータ参照への強制力
が発生する。業績にストレートに反映するとなれば、誰も「関心がない」とい
っていられなくなる。これらの努力で4ヵ月後には、定着率が73.9%に達
した。

さらには、運用後のフォローとして導入効果測定で定量効果を調査した。その
測定方法は、システム導入前後の業務フローを作成し比較すること。測定項目
は「稼動」「紙」「経費」である(「稼動」とは、NTTグループ独特の言い
方で、「従業員が業務のために働いた時間または行為そのもの」を意味する。
本書の中で頻繁に出てくるが、結構便利な用語に思える。ただし、なじみのな
い読者は戸惑うかもしれない)。

これらの積み上げで間接業務だけで、投資額の21.4%相当の削減が実現し
たと言う。ただし、この削減額の多くは人件費なので、即座に経費削減になら
ないが、売上高の増加にもかかわらず、対売上高人件費率が低下していること
から、削減効果が上がっていると見ている。さらに、「業務品質向上効果」
「決算の早期化」(月次報告で7.1日短縮)「経営データ活用効果」など、
多面的に効果測定を行っている。

最後に業務改革における情報システム部門の役割について述べているが、「情
報システム部門は業務改革(BPR)を先導すべし」と明解だ。まず、業務ご
とにバラバラのシステムは、業務によらない統合システムへ移行することが前
提になる。そこで情報システム部門は全体の業務とコンピュータ技術を把握で
きる立場にあるから、全社をめぐるデータの流れにもとづいて抜本的な業務改
善の内容を提案していくことができるとする。

しかし、このような状況にある情報システム部であっても、業務改革を主導で
きるとは限らないのが多くの日本企業の実態だろう。NTTドコモにおける情
報システム部門はまず経営トップの強い信頼を得ており、同時に業務部門から
も頼りにされる存在なのだ。このために強い発言力が確保できている。通信業
という業種自体、情報システムなしでは企業そのものが成り立たない。そうい
った前提の下で情報システム部門主導のBPRが成り立つ。それでも、ドコモ
の情報システム部門が業務改革を提案し推進できるだけの力をつけるために、
過去に積み重ねた努力が本書からも十分うかがわれる。

時あたかも、ドコモは通信料金以外に収益を求める「iモードフェリカ」とい
うビジネスモデルの事業化をスタートさせた。この事業の成功のカギはITが
握ることは間違いないが、ドリームスというIT基盤がここでも確実に生かさ
れるだろう。
(日経情報ストラテジー 2004年9月号
 「NTTドコモ 先行値で最速経営」記事より)

IT経営の好事例として参考になる内容だ。一読を勧めたい。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
05:その他
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏
┏
┏ ★★ 新刊発行のお知らせ
┏   (ERP研究推進フォーラム&日経BPコンサルティング) ★★
┏
┏ ■■2004『ユーザーの賢いIT投資動向とERP市場の実態』■■
┏  国内企業の企業アプリケーション・システムの導入状況に関する調査
┏    〜ユーザーアンケート調査報告書〜 (2004.06発売)
┏
┏     http://www.erp.jp/book/book/064/book064.html
┏

昨今、ユーザー企業のITに対する取組み姿勢が変化しており、IT投資効果
評価への関心を高めるなど「賢いIT投資」への指向が見られます。これに対
し、ERPなど企業アプリケーションの様相も大きな変化を遂げており、その
他のアプリケーションも含む企業情報化の全体像から、ERPの位置付けを捉
え直す状況にあります。このような背景から、本調査では、「企業アプリケー
ション」全体の動向とともに、「ERP」を中核に据えた動向分析を行ってお
ります。また、ERP研究推進フォーラムが過去に実施した調査との整合性を
図り、経年変化によるトレンドの把握ができるものとなっております。

◎主な調査結果データ
 ●企業経営戦略とIT投資
  ・企業が抱える経営課題
  ・情報システムの課題 
 ●IT投資効果評価に対する取り組み
  ・IT投資効果評価に対する取り組み状況(業種別・売上高別)
  ・IT投資効果評価の指標と課題
  ・IT投資分野別の注力度
 ●ERPへの取り組み
  ・システム化への取組と業務パッケージの利用入状況
   (会計管理、財務管理、人事管理、販売・在庫、購買管理、
    顧客管理、生産管理、物流管理、経営管理 等)
  ・ERPの導入状況(BPR(業務プロセス改革)との関係、パッケージ
   選択理由、投資額と内訳 等)
  ・パートナー(SIベンダー)を起用した理由(業種別・売上高別)
  ・ERPの統合とデータ連携
  ・運用における課題
 ●企業アプリケーション・システムへの取り組み
  ・SCMの導入状況
  ・CRMの導入状況
  ・その他の企業アプリケーションの導入状況
  ・ERPとの統合/連携
  ・Eビジネスと企業アプリケーション
 ●パートナーとの情報共有やコラボレーションの必要性

 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

●調査目的:国内企業におけるERPを中心としたアプリケーション・システ
      ムの導入状況を調査

●調査項目:IT投資効果評価の実態、企業アプリケーション・システムの構
      築とERPへの取り組み、周辺アプリケーションの導入状況、E
      RPに対する期待度と満足度、ERPと企業アプリケーションの
      連携、ERP導入・運用におけるパートナー(SIer)の関わ
      りなど。

●調査対象:製造・建設:1,250社、流通:417社、金融:417社、
      サービス業その他:416社(合計:2,500社)

●調査方法:郵送法(アンケート調査)

●回収状況:発送数:2500件,有効回答数:621件,回収率:24.8%

●回答者 :注)( )内は前回2003年調査の数字
 ○業種
  製造・建設:55.3%(58.4%)
  流通:13.4%(18.1%)
  金融:13.2%(6.2%)
  サービス業その他:18.2%(17.3%)

 ○売上高
  1000億円以上:31.3%(29.2%)
  300億円以上1000億円未満:37.4%(36.6%)
  300億円未満:31.4%(34.1%)

 ○従業員数
  1000人以上:52.3%(47.7%)
  300人以上1000人未満:43.4%(43.2%)
  300人未満:4.3%(9.1%)

●調査期間:2004年1月25日〜3月5日

●調査設計:ERP研究推進フォーラム・情報サービスグループ

●調査実査:日経BPコンサルティング

 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

◎ERP投資額3億円未満が倍増、パートナーが頼りに

(1)ERP導入済み企業の投資規模で回答率が最も高かったのは1億円未満
   で29.5%。次いで、3億円以上10億円未満23.1%、10億円
   以上30億円未満19.2%と続く。前回調査で回答率が最も高かった
   のは3億円以上10億円未満の38.9%で、1億円未満は11.1%
   に過ぎなかった。3億円未満で比較すると、前回が22.2%だったの
   に対して今回は47.4%と倍増し全体のほぼ半分を占めた。設問6で
   の売上高別のERP導入率の結果を併せて勘案すると、中小規模企業で
   のERP導入が着実に進行していることが裏付けられた格好だ。

(2)投資対象はパッケージ本体の購入費28.5%、アドオンや機能追加・
   連携27.3%で半分を占める。前回と同じ傾向だ。今回初めて聞いた
   投資仕向け先別ではパートナー(SIベンダー)への支払いが36.0
   %で最も多く、パッケージベンダーの31.2%よりも多かった。パー
   トナーを頼りにしている企業が多いという実態が浮かび上がった。

◎中堅・中小規模企業と製造・建設でのERP導入が進展

 ERP導入企業は、「導入済みで現在利用している」(15.3%)と「利
 用範囲を拡大しようとしている」(4.5%)とを合わせて19.8%だっ
 た。前回の2003年調査に比べて1.3%減だったが、今回はERP導入
 比率の低い「金融」の回答率が前回の6.2%から13.2%となったこと
 と、ERP導入比率が高めの「流通」の回答率が18.1%から13.4%
 と減ったことが影響しており、全体では前年水準の導入率と言える。むしろ
 特徴的なのは、売上高別で見てみると中堅企業と小規模企業での導入比率が
 軒並み高まっている点。
 「300億円以上1000億円未満」では昨年の19.1%から21.0%
 と1.9ポイント増に、また「100億円未満」でも13.0%が導入済み
 という結果だった。中堅・中小規模企業への導入が確実に進展していること
 が伺える。業種別では、「製造・建設」が前回の16.2%から18.4%
 と2.2%アップしたのも特徴だ。

◎IT投資筆頭は「セキュリティ」、「情報共有・活用系」にも注力
◎回答企業の55.3%が製造・建設、年商100億〜1000億円が6割
◎IT投資効果評価の仕組み未整備、情報不足が最大の要因
◎ERPパッケージの利用に期待、SCM/CRMは高い伸び
◎ITアウトソーシング、目標値設定の有無で満足度に大差
◎SAP30.1%で首位守るも6P減、Oracle15.8%で微増
◎バージョンアップと運用費用が問題
◎既存システムとの連携が50%、SCM/DWHとの連携も進展
◎ネットのブロードバンド化追い風に、EC関連アプリの導入進む
◎企業間システム連携では「情報共有化」が鍵

 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

  詳細情報は、ホームページへ
  http://www.erp.jp/book/book/064/book064.html
  ホームページから購入申込みができます


▼ 編集部より ▼
━━━━━━━━━お問い合わせの御案内━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆本文や詳細な内容をご希望の方、あるいはフォーラムへの入会をご希望の方
 は、「ERP研究推進フォーラム」のホームページをご覧ください。
 http://www.erp.jp/

 ◎メール配信ご希望の方、メール配信の中止、あて先変更、再開はご面倒で
  すが、erpmel@erp.jp宛てに「配信希望」、「中止」、「あて先変更」、
  「再開」の文字が入ったメールをお願いいたします。アドレスが変わられ
  た方は旧アドレスも、お教え下さい。
  (一行でも結構です。いつでも中止、再開ができます。)

 ◎メルマガの配信先変更、中止、新規配信希望は、即時配信リストに反映さ
  せておりますが、発行直近のお申し込みは即反映できないときがございま
  す。その節はご了承のほどお願い申し上げます。

◆編集面に関するご意見やお問い合わせは、erpmel@erp.jp宛にメールをお願
 いいたします。

◆メールマガジン・バックナンバーは
 http://www.erp.jp/center/ml/index.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

発行人 ERP研究推進フォーラム 永井 滋
Copyright(C)2004掲載記事の無断転載を禁じます。
〒105-0011 東京都港区芝公園1−8−21 芝公園リッジビル8F





メールマガジン・バックナンバートップに戻る